放送大学島根同窓会は2013年4月に発足しました。その発足は全国的には遅い設立でしたが、設立に当たっては、次のようなことを目標としました。
・同窓会員の相互の交流と親睦を通して相互研鑽を図る。
・島根学習センターの支援・発展と地域・社会への貢献に寄与する。
島根県は周知のように日本海に沿って東西に長い県ですが、県の東部、中部、西部のそれぞれの地域でこれまで公開講座の開催や島根学習センターと同窓生や在学生を交えての懇談会を実施するなどさまざまな活動を行っています。
写真は10年に一度の約100隻の船が繰り広げる日本三大船神事「ホーランエンヤ」である。御神霊を船でお運びする渡御祭と還御祭は五大地と呼ばれる地域の人々が華やかに装飾した櫂伝馬船に乗り、威勢のいい唄、整然と揃う櫂さばきは歌舞伎風衣装の剣櫂など一大錦絵巻を思わせる。今年の先頭は大海崎地区である。「いくぞー おー」との掛声とともに始まった。続いて福富地区、大井地区、矢田地区、馬潟地区が続く。
ホーランエンヤの正式名は松江城山稲荷神社式年神幸祭という。ホーランエンヤという通称は、御神霊を還した神興船のお供をする櫂伝馬船が櫂を漕ぐときの掛け合いの音頭に由来するといわれる。櫂伝馬船に奉仕するのは、五大地と呼ばれる上記5地区の住民です。1隻の船には櫂を漕ぐ櫂かきや櫂伝馬船の踊り手やお囃子の太鼓など総勢50~60人が乗り込む。櫂伝馬踊りは剣櫂(けんがい)と采振(さいふ)りと呼ばれる踊り手が対になって踊る。剣櫂は、歌舞伎役者のような化粧に相撲のまわし風の装束をつけ、剣を模した櫂を手に船の舳先で豪快で勇壮に踊ります。采振りは艶やかな女装で、船の艫に立ち、竹の棒に色布の飾りをつけた采(さい)を振って優美でしなやかに舞ます。櫂伝馬踊り以外の注目していただきたいのは櫂伝馬船の見事な櫂さばきである。五大地の各地区では半年ほど前から櫂伝馬船を出し、櫂を漕ぐ練習をしています。ホーランエンヤは五穀豊穣を祈願するために始まった祭りです。今の時代は比べものにならないほど豊かになりましが、五穀豊穣や郷土の繁栄を願う気持ちは脈々と息づいている。