中部地域 消費者問題講演会および会員懇談会を開催しました

11月26日(土)、パルメイト出雲4階ホールにおいて出雲市消費者問題研究協議会主催・放送大学島根同窓会、放送大学島根学習センター後援の講演会「つながろう!消費者被害ゼロをめざして!」~安心してくらせる地域づくりをともに!!~が開催されました。講師には一般社団法人消費者市民社会をつくる会代表理事 阿南 久 氏を(元消費者庁長官)をお迎えしました。

講演の概略は次の通りです。
・ASCON (Association to a Society with a Consumer Citizenship) 設立(2014年10月) -消費者が「消費者力」と「消費者市民力」を、企業が「消費者志向経営力」をつけることができるように、ともに力を合わせて”出会い・学びあい”の場を設け教育・啓発事業を推進する。
%e6%b6%88%e8%b2%bb%e8%80%85%e5%95%8f%e9%a1%8c%e8%ac%9b%e6%bc%94%e4%bc%9ad・消費者の権利の確立と消費者庁の創設
1)「消費者基本法」改正(2004)-消費者の権利(安全を確保する、選択の機会を確保する、必要な情報が提供される、教育の機会を確保する、意見が反映される、消費者被害が救済される)を明記。2)消費者行政推進基本計画閣議決定(2008)-消費者・生活者の視点に立つ行政への転換- 3)消費者庁のMission-消費者・生活者目線の職員を育てる!国民に消費者庁を知ってもらう!

・日本における消費政策の課題~消費者市民社会づくり~
1)問題は、”消費者力不足!そして相談者不在”-情報を集められない、情報を読み解けない、暮らし方を教え(伝え)てくれる人(ところ)、相談できる人(ところ)がいない。孤立している、人と話をする機会が少ない。2)そのために市民同士の”声掛け”・コミュニケーションの中で、”教えあい”、”学びあい”、”助け合い”を推進する。3)”消費者市民社会づくり”のため自分たちの住んでいる地域と暮らし・未来を守り、つくる国民運動!

・島根県の取組み
1)高齢者・障がい者の消費者トラブル「見守りガイドブック」-問題をきづいたときの対応手順  2)危険!電話勧誘の詐欺事例-「還付金をお返しします」「電話番号が変わったよ」「絶対にもうかります」「宝くじの当選番号を教えます」はキケン

・消費者のエンパワメント!
1)新しい食品表示制度の理解促進(食品表示法 平成27年4月1日施行)
2)食品ロスの削減 ”もったいない!”

・消費者の5つの責任と連帯と協働の推進
1)5つの責任-批判的意識、自己主張と行動、社会的関心、環境への自覚、連帯
2)消費者、事業者、行政がともに歩む!
最後に「子どもを事故から守る!プロジェクト」テーマソング「おしえてね アブナイカモ」の踊りを曲に合わせて講師自ら披露されました。

講演会終了後、会場を近くのホテルのレストランに移し、食事会を兼て会員懇談会を開催しました。和やかな雰囲気のもと下記などについて活発に意見を交換をしました。

・再入学の申込み・単位のとり方
・カリキュラム改正
・会報に掲載する「会員訪問」について
・のぼりと共に腕章の製作
・面接授業でのお茶などのサービス、他学習センターとの比較
・広報「たたら」と同窓会ホームページの内容の違い