第9回市民公開講座「わが家の防災対策」を開催しました

平成29年4月22日(土)午後1時30分より島根学習センター4階第二講義室において第5回通常総会の第1部として総会記念公開講座「わが家の防災対策」~地震・風水害・雷・火災対策~(島根県消費者センター出前講座)を開催しました。当日は多くの参加者があり、比較的地震が少ないと思われていた山陰地方で鳥取西部地震や鳥取中部地震の発生によって、家庭での地震対策や防災対策の必要性の高さが伺えました。

講師として高橋浩二氏(パナソニック(株)エコソリューションズ社)をお迎えしました。講演の主なトピックは次の通りです。

地震について
・2013年8月30日より「特別警戒警報」の運用が開始されました。特別警報とは?
・最近の日本の主な地震
・1900年以降の地震Best 10
・緊急地震速報って知っていますか?
・世界のマグニチュード6以上の地震
・地震発生の確率、今後30年間に震度6弱以上に見舞われる確率
・地震以外の災害との確率
・チェックリスト(事前に配布されていた20の事項について自己診断)
・大地震に備えてとっている対策。家具の転倒防止など
・東日本大震災後の意識の変化。防災意識や節電意識の高まり
・震度と揺れ等の状況 0~7強まで
・日頃の備え-家庭での防災会議、非常時に役立つもの、非常持出し品、貴重品など(男性15kg、女性10kgが目安)、身の安全の確保、火、ガス、電気の安全の備え(停電時、冷蔵庫は冷蔵には7割位、冷凍にはぎっしりつめる)、避難経路の確保、帰宅困難者の心得10カ条
・阪神・淡路大震災の教訓-地震での死亡者は発生から15分内、災害時における電話利用の注意点、災害用伝言ダイアル(171)の利用方法、避難中での一番困るのはトイレの問題、情報収集はラジオの活用が効果的、地震の被害は火災保険では限定的
・家電品の震災安全対策-テレビの固定、冷暖房機の室外機の固定

風水害・雷・火災対策について
・台風とは-台風発生の気象条件、風速と被害の目安
・台風の対策-台風がくる前に、台風が来たら、避難時の注意点
・雷対策-人が雷に撃たれるとどうなるの?、金属を身に着けていると危険なの?、樹木のそばは危険?、雷が鳴っているいるときは電気機器のプラグは抜く。
・火災-逃げ遅れないように、住宅火災犠牲者の4割は就寝中、原因は放火が多い。
・火災警報器の設置場所-寝室は必須
・日本における設置効果と設置状況、メンテナンス効果
・消火器の使い方-必ず「取り扱い説明書」を読んでおくこと、また避難スペースをとっておくこと。

最後に
「釜石の奇跡」ということばがある。これは東日本大震災のとき釜石市の小中学校の全生徒の生存率は99.8%であり、昔からの言い伝えである「津波てんでんこ」を守ったからだ。「わが家の防災対策」の第一は「命てんでんこ」である。