第3回中部地域会員・学生交流会を開催しました

島根県大田市の石見銀山遺跡は本年7月2日に世界遺産登録10周年を迎えました。同窓会中部地域の今年度の会員の交流の行事として、9月2日(土)に大田市の石見銀山資料館で開催されている世界遺産登録10周年記念「石見銀山展-銀が世界を変えた」を見学し、その後食事会と懇談会の開催を計画しました。

当日、集合場所の石見銀山資料館付近はあいにく雨模様でしたが、中部地域のみならず、東部地域や鳥取西部地域からも会員が多数参加しました。「石見銀山展」は石見銀山資料館と出雲市大社町にある古代出雲歴史博物館の2館同時開催の形をとっており、古代出雲歴史博物館では前半部の「銀でつながる世界」を主題として、大航海時代、石見銀山の膨大な銀は世界の経済や文化を結びつけ、日本国内に空前の経済発展と文化の繁栄をもたらしたことを紹介しています。展示内容は第1章 銀が世界を丸くした、第2章 富の山セロ・リコ-世界遺産 ボトシ銀山-、第3章 銀の山-世界遺産石見銀山-、第4章 シルバーラッシュと桃山ルネサンスで構成されている。

石見銀山資料館では石見銀山展の後半部を担い、「世界とつながる日本」を主題として石見銀山の発見を契機に各地で鉱山の開発ラッシュが起こり、新たな技術や文化、学問を生み出していく原動力となったことを、第5章 鉱山王国、第6章 外国船の来航、第7章 和洋混交、第8章 徳川の平和-大江戸博覧会-と、石見銀山が江戸日本の確立に果たした役割を紹介しています。その中で望遠鏡や「漂着外国人図」のなどの展示が眼を惹いた。

石見銀山資料館での見学を終え外に出ると雨はすっかり上がっており、ここで記念写真を撮ったあと、昼食会場である「Cafe 住留(ジュール)」に大森地区の街並み散策を兼ねて向かった。途中、ドイツパン店で買い物や休憩をした。昼食会場は古民家を改造したような造りで、創作料理風の昼食をいただいた。

次いで会員・学生懇談会に移り竹下会長から次のような挨拶があった。
・同窓会の設立時から激論があった社会貢献を進めたい。同窓会の存在感を示すためのぼり旗、腕章を新調した(先ほど大森地区を散策していたとき早速反応があった)。島根県が支援し山陰中央新報社が一般、企業、団体の参加者を募集している植樹による森林保全活動に会員・学生と共に参加したい。
・英語力を高めるため「英語塾サークル」のようなものを立ち上げる。講師には英語の宮澤客員教授にお願いしている。レベルは最終的には大学院の入試程度を目標にしている。来年4月開講予定。
・9月24日(日)に第1学期学位記授与式(NHK取材予定)、卒業を祝う会、第2学期入学者の集い、茶話会が開催される。
・11月中旬に益田で第2回西部地域会員・学生懇談会を開催する予定。
・来年2月に卒業研究・修士論文発表会を開催する。

道前事務長よりステックビルの3階あたりに「放送大学」の横断幕を設置し、大変目立つようになったこと、寺町側には電柱に進路を示す矢印のプレートを取り付けたことを報告された。出席者から神戸の学習センターでの英語教育の体験や放送大学における学習方法が話された。

懇談会は午後2時に閉会し、このあと希望者は龍源寺間歩の見学に向かった。筆者は2009年2月の面接授業以来になるが、石室山羅漢寺・五百羅漢などを再訪した後、大田市のマスコットキャラクター”らとちゃん”由来の「石見銀山らとちゃんバス」を利用して帰路についた。