第5回 放送大学中・四国地区同窓会交流会に参加して

会長 竹下靖彦

9月16日(土)~17日(日) 第5回放送大学中・四国地区同窓会交流会が、四国徳島同窓会担当(昨年の第4回は岡山同窓会)で、徳島学習センターにおいて中・四国すべての同窓会、連合会役員、徳島同窓会役員・会員を含め35人が参加して開催された。島根からは私と竹下副会長が参加した。

交流会に先立ち、徳島学習センター大西徳生所長による記念講演が行われた。演題は『未来に向けて~地球環境・エネルギー問題を考えてみよう~』で、世界と日本のエネルギー需要の見通しと諸外国の電力消費量と発電が、今後の環境問題にどう対応するのかについて講演があった。

交流会は、事前に統一した報告シート記載に基づき、各同窓会から追加事項も含めて活動の報告がなされた。開催当日は台風襲来予想のため、中止ではなく予定通りの開催となりましたが、予想通り2日目は四国上陸のため、散会となり早朝瀬戸大橋を無事に通過はしたが案の定岡山で交通機関は全てストップしたため、やむなく宿泊する羽目になり3日目の帰宅となった。

記念講演
「未来に向けて~地球環境・エネルギー問題を考えてみよう~」

まず、エネルギーと環境問題では、世界のエネルギー需要の見通しでは、2100年では今日の人口の増加と共に、170.55億トンと現在の2倍に増加する結果、CO2排出量が増大し大気中のCO2濃度が上昇している。現に世界の平均気温と日本の平均気温並びに近海の海面水温の推移を見ると100年の間に1・15度上昇して異常気温を来している。地球温暖化問題に対する国際的取り組みの経緯は、1997年にCOP3京都議定書採択、2005年京都議定書発効、2016年COP21パリ協定(気候変動)採択、2020年パリ協定発効と進展している。

次に、私たちの使っているエネルギーについて、暮らしの中で利用するエネルギーには、電気エネルギーとその他のエネルギー(熱、動力等)があり、消費の内訳は加熱げ25~30%、光熱22・3%、モーター21.6%、情報5.5%、その他20.3%を占めている。そのため我が国の電源別発電電力量の推移は、2015年で新エネ5~6%、水力10%、天然ガス44%、石炭32%、石油9%、原子力1%となっている。

さらに、エネルギー環境問題対策は、トップランナー制度による効率改善(例自動車・エアコン)に向けた推移は、省エネルギー家電への切り替え、蓄電池技術の進歩、再生可能エネルギーの太陽光発の家庭へ普及、インバーターを中心とする電力変換制御技術発展、エネルギー革新技術への取り組みによって、エネルギーの環境問題へ解決に世界が向かいつつある。

一つ気になったのは、「再生可能エネルギーは、これまでの我が国の年間の累計発電電力量は、原子力発電所2、3機程度であり、主力変動も大きいので系統安定化対策も課題」とまとめられ、再生可能エネルギー開発に消極的で、再稼働推進な政府に対する批判が欠けていたことが残念であった。

交流会の主題は「同窓会組織の強化策」

交流会では、連合会から”地域に密着した生涯学習“津野会長より、連合会事業としてブロックごとに交流会を開催しているが、中・四国地区同窓会の交流は5回目となっている。交流会での成果を基に一層発展して欲しいとの挨拶がなされた。

続いて議題を報告シート1「各同窓会の概況」について、各同窓会より現状報告と課題が報告され意見交換を行った。主に同窓会の活動状況と財政の現状では、全ての同窓会において新規の会員増加が伸び悩んでいること、同窓会独自活動での参加者が集まらない現状、学生組織である学友会との連会、学習センターとの関係等について意見の交換を行った。

報告シート2「連合会の助成金を生かした地域に密着した生涯学習」については、助成申請を行っていない同窓会もあり、全てが共有できての報告ではなく、活用している同窓会を中心に報告。参加者から抽象的であって把握できない、当初助成対象は学生支援ではないのか、使途区分での講演会開催時の講師料を対象外とするなど活用が困難、同窓会が地域に密着する意義の定義は何かとの意見等がだされ、連合会から「会員が地域の於いて何らかの活動に参加をしているので、それらのかかわりについて把握状況の列記をお願いした、各同窓会において申請して活用して欲しい」とのことであった。

夕食は阿波観光ホテルにおいて、地元徳島同窓会の皆さんと共に、参加者による懇親会を開催して親睦を図った。勿論会費7,000円は参加者の自己負担でした。

次回は中国地区担当で山口同窓会が担当することを確認し、今年度の交流会を終了した。徳島同窓会の皆さん、台風の中での準備は大変でした。本当にお世話様になりました。
だんだんだん(ありがとう)でした。(記:竹下靖彦)