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地域貢献活動の取り組みとして植樹を行いました

平成30年11月10日(土曜日)10:00より松江市東長江町にて、地域貢献活動の取り組みとして「さんいん環境キャンペーン森林保護活動」に島根同窓会として昨年に続き2回目の参加をしました。参加者は同窓会、学友会、学習センターから6名の参加でした。

はじめに今回は9回目となるとうことで主催者の山陰中央新報社から参加のお礼と、平成32年に開催される第71回全国植樹祭を盛り上げたいとの挨拶がありました。続いて、島根県の担当から植樹祭への協力依頼がありました。今回の植樹祭は大田市の三瓶山で開催されるとのことでした。

当日は、めったにないような穏やかな天気で、汗ばむような陽気でしたが、参加者全員、元気に山に登り、植林をしました。植林場所が昨年より近いこともあり、比較的楽に作業ができました。植えた後は土を踏み固めないと、倒れてしまうという指導者の方の指示のもと、しっかりと踏んで植林をしました。

集合写真では、参加者では唯一「のぼり旗」を持ってしっかりと放送大学と同窓会をアピールができたと思います。今回の活動の様子は11月30日の山陰中央新報社の新聞に掲載されるとのことでした。ぜひご覧ください。(記・石川 直樹)

 

 

海のたたら・山のたたらを訪ねて

平成30年11月9日に国指定史跡田儀櫻井家たたら製鉄遺跡を鳥取同窓会副会長夫妻にも参加頂いて訪ねました。

この催しは放送大学島根同窓会第4回中部地域会員・学生交流会として行いました。田儀櫻井家は江戸時代初期に仁多の可部屋櫻井家が現在の出雲市多伎町奥田儀に製鉄業を起こしたといわれています。

当日は多伎文化伝習館に集合して、田儀櫻井家たたら製鉄遺跡保存会の高橋会長さんを始め5名のボランティアガイドさんからガイダンス、その後に現地見学で、越堂たたら跡、宮本鍛冶山内遺跡をガイドさんの説明を受けながら見学しました。

特に宮本鍛冶山内遺跡は田儀櫻井家が経営したたたら製鉄の中心地ともいえる場所で、この遺跡は狭い峡谷内に、大鍛冶場跡など生産に関連する遺構、田儀櫻井家本宅跡、山内従事者の住居跡など生活に関連する遺構、智光院・金屋子神社・田儀櫻井家墓地・従事者墓地など信仰に関連する遺構が実にコンパクトに一体的に残されていました。

この遺跡は観光地化された場所と違い素朴で当時の様子を想像できる場所で有り、ガイドさんの親切なガイドもあいまって充実した見学でした。

ガイドさんとは宮本鍛冶山内遺跡で別れて、その後、昼食場所の道の駅キララ多伎に移動して食事会を開催しました。食事後にショツピングを楽しみ、田儀櫻井家が経営していた可能性が指摘されている、「朝日たたら」の見学に移動しました。

朝日たたらは地下構造が今までの調査例では見られなかった大規模なもので、排水、除湿、保温について大がかりな気配りがなされている点が特徴といわれている国指定史跡の遺跡です。出雲市文化財課から提供して頂いた資料を手に保存上屋の中で迫力ある遺構を個々に当時を思い見学しました。たたらの遺跡の見学はここまでで、朝日たたら遺跡の近くに7万年前頃の三瓶山の火山活動でできた言われる埋没林の展示施設を見学しました、見学者は交流会参加者だけでしたので、交流会を展示施設内で行いました。

参加者より充実した内容だった、まだまだ観光地化されていない旧跡があることを実感したなどの感想が寄せられました。今回の交流会を行うに当たり多伎文化伝習館、田儀櫻井家たたら製鉄遺跡保存会の皆様と、朝日たたらの資料と横見埋没林のリーフフレットを提供頂いた出雲市文化財課の皆様並びに詳細な資料を作成して頂いた会長を始め役員に方に厚くお礼申し上げて第4回中部地域会員・学生交流会の報告とします。(記・竹下 隆)